アースの取りにくい時のアンテナ

投稿日:

JJ3WTYのシャックがある我が家は、木造3階建で敷地いっぱいに建っていて庭が1ミリもありません。
アンテナが設置できるのは、3階のベランダしかなく、シャックは2階にあります。

アンテナ Version 1.0

当初は、ベランダに設置した衛星アンテナ用の金具にモービルホイップ「UHVー9」を取り付け、一緒に購入したCQオームさんのカウンターポイズを使って運用を開始しました。
未調整のまま設置しただけなので、AT−705を併用してSWRを落としていました。
もちろん、AT−705でSWRが落ちているんだから、それはそれで問題は無かったのですが、ベランダが東向きのためアンテナの西側に家が存在することになり、「これじゃあ西側に電波飛びにくいんじゃ?」という気持ちがSWRの代わりに上がるという(笑)状況になりました。

アンテナ Version 2.0

屋根の上にアンテナそのものを持ち上げたいという気持ちは日に日に強くなり、とうとうお小遣いを貯めてUHVー9をもう1本とMAVー1Wを購入しました。
それと塩ビパイプVP40を2mです。

ベランダから2mほど上に出すことで、ギリギリ屋根の上にアンテナが出ます。
その代わり、カウンターポイズが使えなくなりますので、MAV-1Wでダイポール化する作戦です。
この作戦は、相変わらずAH−705を必要としていますが、AH−705でSWRは1付近まで落ちますし、ヨーロッパやアフリカや北米・南米にも電波が届いているので、基本的には成功と言えます。

しかし、これはわかっていた事ですが、MAVー1Wの構造上というか性質上、バランからアンテナの間の配線もエレメントとして働くので、全体としてエレメントが長いのと同じような状態になります。
なので、本来無調整で使用できていたUHVー9の144MHzと430MHzについて、かなりSWRが高くなってしまい、しかもAT−705の適用範囲外ですから、全く使えなくなってしまいました。

アンテナ Version 2.1

そこで、UHVー9の一番下部のエレメントと同じ太さのステンレス棒を購入してきました。
バランとの間で伸びた分に見合う長さについてエレメントを短くする実験のためです。
実際のエレメントを切ってしまうと戻せないので、同じ太さのステンレス棒で試してみることにしたのです。

めちゃくちゃ苦労してノコギリ刄を使って手で切断したものの、試してみてもあまり変わりがなかったので、残念ながら失敗に終わりました。

ニッパーでプチンときれるものなら、長さをコツコツ調整しても良かったのですが、1回切るだけで力尽きたので・・・(笑)

アンテナ Version 3.0(仮)

さて、ここまで来ると、普段の移動運用で使っているカーボン釣竿アンテナを自宅でも使いたいなという気持ちが芽生えました。

Version 1.0 と Version2.0 の応用で、そのエレメントをWWRアンテナにしたらどうなるかな?という好奇心は、日に日に膨らんでいきました。
バランを買って試すのもアリですが、先ずはMAVー1Wのバランを外して実験するつもりでした。

するとここで、TwitterやYouTubeでの情報が入ってきました。
どうも、温度差での劣化や、鳥がとまることで曲げ力が加わるなどで、折れてしまうことがあるということです。
竿は5千円弱なので折れてもまた買うということで良いのですが、折れて落ちてくると危ないし、ご近所に迷惑をかけてしまいます。

という訳で、この作戦は白紙に戻すことにしました。

アンテナ Version 3.0(仮)改

釣竿を常設のアンテナとするのは危険が危ないということで、やはりちゃんとしたアンテナを考えることにしました。
ちゃんとした、というのは変ですが・・・

単体でのアンテナを2つ使ってダイポール化するというアイデアは素晴らしいのですが、マルチバンドアンテナは調整が大変なので、やるならモノバンドアンテナが良いのだということがわかったので、良い勉強だったと思うことにします。

とすると、UHVー9と似たようなバンド構成の、最初からダイポールなアンテナを使えばいいということになります。
で、見つけたのはUHVー9と同じコメットさんのCHVー5αでした。

これを現在のVersion 2.0の代わりに使えば、調整をした上でAT−705を併用することで、Version 2.0よりも良い性能が出るかもしれません。
何より、ついているのに使えない144MHzと430MHzが悔しいではないですか!(笑)

そうして、UHVー9が2本、MAVー1Wが1つ余ってきますから、これを「ほにゃカリ」などで売って現金化して、144MHz/430MHzのGPアンテナを購入するという手も考えられます。

というわけで

  1. 購入資金が貯まったらCHV-5αを購入します
  2. UHV-9を2つ、MAVー1Wを1つ、それぞれ売却します
  3. 売却した資金も使い、144MHz/430MHzのアンテナとデュプレクサーを購入します
  4. 7MHz/18MHz/21MHz/28MHz/50MHz/144MHz/430MHzのオンエア環境の出来上がり

という作戦で行こうと思います。