001155:こういうの、元システム屋として許せないんですが・・・

ご存知のように、私は元々システムエンジニアをしておりました。
今はタクシーの乗務員をしております。

で、うちの会社のタクシーには、ニシベ計器製作所さんのメーターが搭載されています。
これは、デジタル式タコグラフ内蔵の優れもので、このメーター自身は好きです。

さて、うちの会社が属しているヤサカグループでは、ポイントカードやプリペイドカード、クレジットカードの処理にさっとシステムを採用しています。
これはこれで、なかなか良い出来です。
(京都の会社だったとは知りませんでした。)

ところが、このニシベのメーターとさっとの間のインターフェースがいまいちなんですよね。
いや、通常の業務で困ることはないんです。
問題は、入庫した時。

ニシベのメータにはデジタル式タコグラフが内蔵されていますから、出庫前にタコチャート紙をセットする代わりにメモリーカード(1)を差し込みます。
(端子の感じから、USBメモリみたいな感じ。4GBらしい)
処理が終わると音がするので、メモリーカード(1)は抜きます。
その後で、さっとの方にメモリーカード(2)を挿し込み、IDカードを読み込ませます。
(こっちのメモリーカードはCF。容量は不明)
これが一度ですめばうれしいけど、まぁこのくらいは許します。

でも納得できないのは、さっとを先にやっちゃいけないっていう制限があるのよね。
必ずメーターが先で、さっとが後。
そうでないと、うまくないらしい。

そもそも人間はミスをする。
だから、絶対こうでないといけないってものは機械がやるべきで、判断が必要なものを人間がやるべきだと思っているんだけど、ここではそうなってない。

さらに、入庫時はもっと納得いかない。

出庫時と同じように、まずはメーターにメモリーカード(1)を挿す。
今度は走行記録データをメモリーに転送するので、少々時間がかかる。
じっと待っていると、「お疲れ様でした」とねぎらいの言葉が表示されるので、メモリーを抜く。
その後で、さっとのキーボードから集計キーを2回押し(これは誤操作防止のため)、集計を行うと、さっとの集計データがメモリーカード(2)に書き込まれる。
で、集計レシートが印字され、処理はおしまい。

納得いかないのはここから(笑)。

このメータからさっとの間の操作が速すぎると、さっとの集計データセーブが失敗する。
ここがわかんない。
で、会社からのお達しは、「メータのお疲れ様でしたの後、メータが時計表示に戻ってから集計をしてください」ってことに。
そうすると、不思議と失敗が減ったみたい。
ここまでは百歩譲って許すとしても・・・

最近、そうやって時計表示に戻るまで待ってから集計を押したのにセーブが失敗するケースが発生してきた。
その場合、いったん事務所まで行って通常の入庫の手続きを完了させ、もう一度車庫に行って出庫の手続きをして、その後再度入庫の手続きをすると、残っていたデータがセーブされるっていうことなんだけど・・・

いやね、私は平地のガレージだし事務所も近いから良いけど、中には立体駐車場の4階っていう乗務員さんもいるわけで、それを行ったり来たりするのは酷ってもんですよ。
しかも、なんだかタイミングによってうまく行くとか行かないとか、いったい誰がそんなシステム作ったんだ!と言いたくなるのは当然のこと。
私が会社の立場だったら、300台以上のメーターを買ったわけだから、まずは技術者呼びつけて原因調べさせて可能なら直させるけど、そういう動きがない。

こういうのを見ると、乗務員と人間扱いしてないっていうのが、よくわかるよねぇ。
「もっかい挿したら直るんやったら、やらせたらええねん」的な、なんていうか自社の社員が質の低いシステムのせいで毎日苦労しているっていう事に気づかないっていうか、気づいていても「どうせ原因は運転手やろ?」的な扱い・・・。

ひょっとして、ニシベさんからお金もらっちゃってる?(笑)