000272:乗務員の1日

タクシー乗務員には、色々な勤務形態がありますが、おおむね1車2人制と2車3人制と隔日勤務制があると言えます。
1車2人制は、字の通り1台の車を2人で担当するので、昼勤夜勤とも言います。
隔日勤務は、1日おきに勤務する形態です。よく知りません(笑)

で、わが社はほとんどが2車3人制です。2台の車を3人で担当します。
車1号車と2号車があって、A・B・Cの3人が乗務する場合、

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見たいな感じになります。
見事に2台の車がフル稼働していますね。
この場合、Aさんは1号車の担当者、Bさんは2号車の担当者で、Cさんはスペアとか「あんこ」とか言います。
ちなみに私は、現在スペア乗務員です。

朝会社に行って、乗務する車を確認(通常は1号車か2号車なのですが、たまに検査や事故、修理などで違うことがある)し、車庫へ行きます。
まず運行前点検。バッテリー液の量やエンジンオイル・ブレーキオイルの量、ファンベルトの緩み、冷却水の量を点検し、タイヤの空気圧を点検します。(おおむね10分)
毎日点検しているので、そんなに厳密にやらなくても大丈夫なのですが、いざ仕事中に動かなくなると大変なので(笑)
その後は前日の乗務員がきちんと洗車してくれているかのチェック。
窓が汚かったり、車内が汚れている場合には、洗車しなおす必要があります。(0~60分)
その後、燃料を満タンにして出庫です。
帰ってきたら、洗車します。(45分~90分)
車庫に車を納めて、売上の計算をして、納金(会社に現金やチケットを提出)したら帰宅します。
勤務時間の中に、上記時間が55分~160分、それ以外に休憩もありますから、実際に運転している時間は短いですね。

さてさて、この短い時間で売上をあげるために各自工夫しているわけですが、中には朝の点検や夜の洗車を削る人もいて、困ったものです。
お客さんの安全や快適を自分の売上のために犠牲にするなんて、いけないことですよね。
もちろん、残業して長時間運転することも、お客さんの安全や快適を犠牲にします。
(自分の健康も、ね)
ただ、そうでもしないと生活できない乗務員がいるのも事実。

これからタクシー乗務員になろうとしている人にお願い。
生活のかかっている人は、是非別の仕事を検討してください。
もっとお客さんの安全や快適を犠牲にせずに稼げる仕事があると思います。

私は、とにかく10年間の勤務実績を作って個人タクシー開業を目指しているので、売上は結果として受け止めますが追いかけないことにしました。
会社にとって、短期的には迷惑かも知れませんが、長期的な視野に立てばお客さんの安全や快適を守ることが大切であるとわかってくれると思います。

とにかく半年が経ちました(笑)