000781:016:手料理と「お惣菜」

  こないだ、あるいけ好かない野郎に、「ちゃんとご飯とか作ってる?。スーパーのお惣菜ばっかりじゃだめだよー」って言われて、めちゃめちゃ腹たったことがある。「ばかやろー。私は平日にスーパーなんか行った事ねーよ。得意なんだよ、料理は!」きいたようなこと言うんじゃねーよ。
  自分で言うのもなんだが、料理は得意だ・・・っていうか「好き」だ。でも、本を見てもその通りに出来上がる事はまずない。「ここをこうした方がもっとおいしい」とか「この方が好みの味になる」とかで勝手に変えちゃうから・・・(笑)。3品ぐらいなら平行して作ってても、全部同時に仕上げることができる。
主婦(って言うと語弊があるけど・・・)歴11年を甘く見ちゃいけないってーの(笑)。
  以前にもちらっと書いたけど、私の母は仕事をする人だった。だから私は専業主婦のいる家庭を知らない。夕方家に帰っても、ご飯が出来てるなんて事は無かった。「ただいまー」の声と共に母が帰ってきて、一休みする事も無くすぐ台所に立つ母を見て育った。そして、そうする事が普通のことなんだと思ってた。平日に外食することなんてほとんど無かった。今になって考えたら、自分の母がどんなに「頑張り屋さん」だったのかがよくわかるし、ちょっと「すごい」って思う。ま、彼女はわりと「お惣菜」モンも使ってたけどね(笑)。
そして今、今度は自分が母と同じように「仕事」「主婦」「母親」の3足のわらじを履くようになって、「料理なんて涼しい顔してこなせるのが女の甲斐性」と思えるようになった。ダンナや子供にはできるだけ自分が手を掛けて作ったものを食べさせたい。だから「お惣菜」は使わない。ある時、外食しててハンバーグを食べた娘が一言、「ママが作ったハンバーグの方がおいしい」ってこっそり言ってくれた。その時思った事は「努力は無駄じゃないなぁ」って事と、「この子も多分専業主婦にはならずに、働く母になるんだろうなぁ」って事(笑)。
  料理なんて大げさに考えるほどのことじゃない、と私は思う。私が料理を作ることで、恩恵を享受する人たち(ダンナや子供)に対して愛情があれば、努力は無駄にはならない。苦痛でもない。

  へへーん、だ。私が料理なんてできないだろうと思ってる奴、お前だよ、お前。ちゃんと考えてるし、ちゃんとやってるんだよ。恐れ入ったか!、ざまーみろ!。
でも、この正月に実家に帰ったら、妹にも同じ事言われたんだよなぁ。「おねーちゃん、ちゃんとご飯作ってる?」って・・・。これはちょっとショックでした・・・。