000094:初めてのマイカーがクラウン?

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私が免許を取って初めて手にした車はクラウンであった。
「いつかはクラウン」とまで言われた、あこがれの車である。

しかし、当然中古車である。
大学時代のバイトで買えるクラウンといえば、知れている。
父親が個人タクシーの運転手という関係で、父の友人が乗り換えるタクシーを購入したのである。
56年式 Super Delux 2.2D。
すでに、走行距離は22万キロを超えており、はっきりいってボロボロであった。

しかし、腐ってもクラウン。
ディーゼルということもありスピードは出ないが、乗り心地は最高である(当時の私には少なくとも最高であった)。
しかも、前もベンチシートの6人乗り。
車検証にも定員6人と書いてある。
これは、友人に自慢するには十分であった(実際友人と私の6人が2台で兵庫の六甲山へドライブに行ったときも、もう一台の車が事故で走行不能になり、6人乗れて助かった)。

また、個人タクシーさがりということもあって、カーステレオ、アルミホイールなど、必要なものはすべてついていたし、貧乏学生にはとてもすばらしい車であった。
何度か事故も起こしたが、さすがに頑丈で、相手が気の毒なほど壊れても、びくともしなかった。

しかし、26万キロを超えたあたりから、燃料ポンプが不調になり、走行中に(オートマだったので)エンストを起こす様になり、手放すこととなった(実際には整備士の友人がいるという大学の先輩に売却したのだが)。
今も元気で走っているだろうか?

最初に乗った車が大きかったため、私の運転技術は結構向上した。
今の私の左寄せの技術は、このクラウンに養われたといっても過言では無いだろう。
この角目4灯のクラウン、もう一度作らないだろうか?
是非作ってほしいのだが。