000908:その39 Go!Go!頭足人!

おえかきについて
けっこうアキっぽい娘が、このごろ何だか熱心に絵を描いている。

これまではなぐり書きばかりで、保育園の作品展に行って娘の絵を見ても「なんじゃこりゃ」的なものであった。
そしてそのなぐり書きに「お母さん」とか「消防車」とかタイトルがついている。
児童絵というのは奥が深いのだなぁと感心するやらあきれるやらで、ちっとも理解できなかった。

ところが、近ごろの娘の絵はひと味ちがう。
何だか形になってきているのだ。

まず紙いっぱいに丸を描く。
その中に2つ小さい丸を描き、これが目である。
そして大きい丸のまわりに線を4本生やす。
これが手足である。

だれでも、子供の絵で顔(頭部)にいきなり手足が生えている絵を見たことがあると思うが、これが有名な(?)「頭足人(とうそくじん)」である。
子供の絵は、なぐりがき→丸→頭足人→胴体のある人間と発達過程をたどる。
娘は順調に成長しているようである。
そしてアキずに何枚も何枚も頭足人を描いている。

ところで私が見るとどれも同じように見える絵も、娘はちがうテーマで描いているらしく、「これはママの絵」「これはアンパンマンの絵」「これはパパ」など説明をしてくれる。
「ふんふん」とわかったような顔をして説明を聞くが、紙にはどれもムンクの「叫び」の絵に似た頭足人が並んでいる。
これがママなのかぁ...。
こんな「叫び」顔に見えているのかなぁ...。
ちょっと悲しかったりして...。