000895:その25 人間らしい生活

できるようになったことについて

仕事をはじめて2ヶ月が経過した。
我が病院は、この不景気をかえりみず、来春リニューアルオープンする為、なんとなくドタバタしたような、フワフワしたようなヘンな雰囲気がただよっている。
そんな中で、又、血みどろの日々が送られているわけである。

娘は11ヶ月になった。
あいかわらず、笑って、食べて、ウンコして、寝るという生活を送っているには変わりないが、このごろだいぶ人間らしい生活様式を身につけだした。

まず第一に、二足歩行が可能になりはじめ、行動範囲と視界がぐーんと広がったものと思われる。
おかげで、さわってもらっちゃ困るものは、ますます高い位置へ移動させなければならず、我が家の棚の上には、いろいろなものが脈絡もなくのっかっている。
まるで前衛アートのようである。

第二に、食べ物がだいぶ人間らしくなってきた。
彼女は、わりと好ききらいなく何でも食べるのだが、近頃はほとんど私たちと変わりないものを食べている。
どんなにおなかいっぱい食べさせても、私たちがご飯を食べているとニコニコしながらスプーンをもってやってきて、人の茶碗に自分のスプーンを突っ込んでくる。
そしてそのスプーンに何かのっていようがいまいが、自分の口にはこぶ。
彼女は大変楽しそうだが、私は大変迷惑である。

来月娘は1才になる。
娘が我が家にやってきて(?)まだ1年も経っていないとは思えないほど、密度の濃い1年だったように思う。
新参者のくせに、まるで自分が中心に地球がまわっているかのように、当然のようにわたしとダンナの間にすわっている姿を見ていると、憎たらしいような、愛しいようなヘンな気分である。

今後も、いろいろなおもしろいことをやってくれるだろう。
すごく楽しみである。