000902:その16 どこにでもおるで、こんな奴

4ヶ月検診について

先日、娘の4ヶ月検診に保健所へ行った。

私は、近所のお母さん達からちゃっかり情報を得ていたので、受け付け時間の終了まぎわにすべりこみ、そんなに待たされることもなく検診は終わった。
(ちなみに娘は 「大変元気」 とタイコ判を押されたので、ひと安心である。
) ところで、問題なのは4ヶ月検診ではなく、その時出会う同じ月齢の子供をつれた母親連中なのだ。
(ま、私もそのうちの1人なのだが・・・) 私は近所のお母さん達の話を聞いていたので、そろそろ日中はふつうの服装をさせており、カバーオール(赤ちゃん服)は夜だけにしていた。

スカートやロンパースを着せると、赤ちゃんとはいえひきしまった印象になる。
おまけに娘はわりと人の多い所が好きなので、保険所でもニコニコと愛想をふりまきながら順番を待っていた。

そこへ、女の子を抱いたお母さんがやってきて、私のとなりに座った。
私は別に気にしていなかったのだが、妙に視線を感じるのだ。

ふと見ると、私のとなりのお母さんは、じっと私の娘を見ている。
あやすでもなく、じっと見つめているのだ。
その視線があまりにも異様だったので、なんだかこわくなった私は、さりげなく自分の体で相手の視線をさえぎった。

そこで我にかえったのか、そのお母さんは私に、「その子 (私の娘のこと) は、生まれた時からそんなきれいな二重まぶたなの?」 と質問してきた。
「ええ。
」 と短く答えると、自分の子に向きなおって、子供に話しだした。

「○○ちゃんは、これから二重まぶたになるんだもんねー。
それから家帰ったら、かわいいお洋服をきせてあげようねー。
でも、まあいいか。
ねがえりはできるもんねー。
」 この脈絡のない語りかけは、あきらかに私に聞かせるためのものである。

どこにでもいるのだ。
子供の容姿や成長度をはりあう母親が。

こっちは、いいメイワクである。