000879:その15 私は失敗作?

子育ての方針について

子育てにあたって、明確なビジョンは何もない。

特に良い子でいてほしいとも思わないし、お勉強ができる子であってほしいとも思わない。
(・・・といっても、バカな不良にはなってほしくないが・・・) 娘の人生は娘のものだから、娘にどうしたらいいか考えさせる。
私はその手助けと、少しのアドバイス係でいいと思っている。

娘が望めば、小さい時からでも包丁の使い方を教えるし、火の使い方も教える。
実際に指を切って、血が出て痛かったり、火に近づいて熱かったりするのを知って、それから気をつけて2度と同じまちがいをしなければ、それでいいと思う。

先日、ダンナが出張(1泊2日)だったので、子供をつれて実家へ帰った。
私の母、すみえさん(仮名)は大さわぎで、やれ「窓際に子供を置くと日光が顔にあたる」 だの、散歩に行ってくしゃみでもしようものなら、やれ 「風邪をひくからもう帰ろう」だの、過保護なことこの上ない。

私はこの際だから、はっきり言った。
娘を過保護に育てるつもりはない事、何か失敗して痛い目にあっても、2度と同じ失敗をしなければそれでいいと思っていること、だからといって全く放任するわけではないという事。

すみえさん(仮名)は、静かに聞いていたが、「確かに、そういう育て方の方がいいと思う。
私は、あんたが長女で最初の子供やったから、ハレものを触るみたいに過保護に育ててしまった。
失敗したなぁと今さら思う。
」 と言った。

ん?ちょっとまてー。
さらっと聞き流しそうになったが、よーく考えてみると、私自身が 「失敗子育てのなれのはて」だと言うことか?すみえさん(仮名)は、自分の失言には全く気づかず、「うんうん」と私の話に納得してくれていたが、私はなんとなくフクザツな気持ちであった。

私の何を見て、彼女は失敗作だと思ったのだろう。
気になるぞー!