000818:マタニティ日記/その20 何か大きなものが・・・

12月13日 出産までについて

痛みは、5分間隔から3分間隔になった。腰がくだけるような痛みが波のように来る。ダンナはオロオロしながらも、腰をさすったり押したり、約4時間近くがんばってくれた。これが大変役に立ったし、ありがたかった。

朝6時に両親に電話し、付き添いがダンナから母親に交代したころ、痛みは最高潮になった。もはや呼吸法で痛みをのがすこともできなくなり、ラマーズ法の呼吸の合間に、「いたいよー」 「おなかがわれるよー」と、さんざん周りの人に訴えたりして大騒ぎをしてしまった。ひたすら、体に力が入っていきんでしまわないようにするのが精一杯で、痛みの合間に「お茶・・・・」 というくらいしか言葉も出ない。

ところが、朝9時にDrの診察をうけ、いきんでもよいと許可が出てからは、その前の苦しみがうそのように楽になり、痛みに合わせて2~3回いきめるようになった。痛みと痛みのあいだに助産婦さんと世間話をして笑ったりできるほど、本当に楽にいきみの時期をすごせた。

10回位痛みの波がきたころ (時間にして1時間程度)、いきんでいると 「はい、もういきむのやめて」 と助産婦さんに言われ、「えっ?」と思っているうちにズルッと何か大きなものが出た。そしてさらに 「えっ?えっ?」と思っているうちに、おなかがぺしゃんこになり、産声が聞こえ、助産婦さんの 「生まれましたよ」 の声が聞こえた。

・・・午前10時40分。最初の陣痛から約8時間で、山中 楓ちゃん(♀)が誕生した。